2年前の今日。

そんなことも、あったよね。
わたしは、その時自分の事でいっぱいいっぱいで、
他人のこととか日本で何が起こってるかとか、
全然考えることが出来なかったから記憶が殆どない。
揺れた時、何をするでもなく、布団の上でただ天井を見てた。
たぶん、今のわたしとは全く別人で、人の形をした抜け殻だった。
人生のどん底って言っていいほどの精神状態の時に、大震災が起きた。

悪い事って、なんでこうたたみかけるように重なるのかな。

ただ、出来もしないのに「死んでもいいから被災地でボランティアしたい」
って言ってた高校生の友達にイライラしてたなって記憶が。（爆）
言うなら行動に移しなよ。
死ぬ気があるんなら、遠いから行けないとか、親が行かせてくれないとか、
そんなの何の障害にもならないでしょ。
そう本人に言ったけど、「何も思わないよりマシだし」って言われたっけ。
確かに、わたしは何も思ってなかったな。
その時のわたしには、何も出来なかった。
何も出来ないのにただ哀れむだけなんて、誰も救われないじゃない。

だから、言葉だけの人を見るとなんだか残念に思う。
がんばって、まけるな、わすれてはいけない。
どれも無責任な言葉に聞こえてしまって、無性に残念な人たちだと思ってしまう。
わたしは、極限状態に掛けるこの３つの言葉が他人事過ぎて嫌い。

がんばって！
がんばりたくてもがんばれない人だっている。言われなくてもがんばってる人もいる。

まけるな！
…何に？どうなれば負けになるの？その前に、何の勝負？

わすれてはいけない。
何を？本当に辛くて怖い思い出を忘れられると思う？
思い出しただけで、恐怖で身体が動かなくなってしまう人だっている。

誰1人同じ人間なんか居ないから、どんな声を掛けたらいいか、
何をしたらそれが「救い」になるのか、
正解はどこにも無いんだと思う。

どうして欲しいかの声に耳を傾けることも、してみていいんじゃないかな。